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エンダウメント

エンダウメント

 

「エンダウメント(endowment)」という言葉を皆さんご存知でしょうか?もともとの英語の意味は「寄付する、寄贈する」といったところですが、金融の世界ではそれが転じて、米国名門大学の基金を指すようになりました。

それは、米国では多くの大学が卒業生や関係者から寄付金を得ることで、大学経営を行っていることから、米国大学基金が寄付という意味を持つ、エンダウメントと呼ばれるようになったようです。

米国の各大学では、その寄付金を半永久的に運用し、大学の財務を健全に運営していかなければならない義務があるのが特徴ですが、そもそも、寄付金ですので返済義務はありません。

 

 

米国のエンダウメント

 

全米の大学には約800のエンダウメントがありますが、全体での運用資産規模は50~60兆円と言われています。エンダウメントは投資主体として米国だけでなく、グローバルに注目されている、投資のプロ集団として認識されています。

その中でもトップクラスの大学は、日本でもよく知られているハーバード大学やイェール大学であることは有名ですが、その運用資産は数兆円規模にもなり、毎年の寄付金も数十億円以上の規模になります。

こうした大規模な大学には Investment Office があります。

そこでは、運用目標の設定や運用資産や運用者の選定を行い、他の機関投資家と同じく、毎年着実にリターンを上げています。

その運用方針はオーソドックスな手法でもある「長期グローバル分散投資」です。ハーバード大学とイェール大学の過去10年間のパフォーマンスを見ると、いずれも、米国株(S&P500指数)を格段に上回り、高いリターンを上げています。

エンダウメントは寄付金を原資としていますので、返済期限のない半永久的な資産を運用しています。その基本スタンスは長期投資運用です。

短期的な市場の動きに惑わされ、過剰反応することなく、頻繁な売買を回避、無駄な取引コストを抑制することで、長期的に効率的な資産運用を追求しています。

また、投資対象資産は株式や債券といった伝統的な資産運用だけではなく、不動産(実物資産)、プライベートエクイティ(未公開株式)、コモディティ、ヘッジファンドなどのオルタナティブ投資にも分散投資を行っています。

オルタナティブ投資を組み入れることで、ポートフォリオ全体のリスク抑制とリターンの最大化を狙い、流動性が低い実物資産や未公開株式にも、積極的に分散運用をしています。

昔、米国のコモディティ市場でGold(金)や穀物相場に携わっていましたが、この時にも彼らの存在は大きく、一時期、結果として相場を動かしたこともあり、ニューヨークやシカゴの取引所での影響は当然の如く、国内相場にも影響を与え、大きな価格変動の要因となったこともありました。

ちなみに・・・当時の個人的なポジションは笑いが止まりませんでしたが後に、「魔坂」を転がり落ちるのも早かったです・・・

 

オルタナティブ投資

 

ところで、オルタナティブ投資とは、上場株式や債券といった伝統的資産と呼ばれるもの以外の新しい投資対象や投資手法のことを言います。

伝統的な投資対象である、株式や債券と相関しないとされる一連の運用対象に投資することですが、具体的にはヘッジファンド・商品ファンド・不動産などがそれにあたり、従来にない資産に代替する(=オルタナティブ)という意味でこの名称が使われています。

 

海外投資を考える

 

エンダウメントのお話しをご紹介したのには理由があります。金融先進国である欧米諸国では、「投資」を行うことは個人を含め、当然なことです。確実な資産形成を考える場合、やはり、20年~30年を想定した長期運用が必要です。そうは言っても、「欲に勝つ」には人間というものは弱いものです。

金融や経済の知識だけでなく、長期的な生活設計などを含め、家計管理や将来の資金を確保するためにも、最低限のお金やお金の流れに関する知識や判断力、「金融リテラシー」は身に付けたいものです。

例えば・・・お金の動きを自動化して、毎月積み立てられる投資信託なども選択肢の一つです。最近ではロボアドバイザーにもこういった仕組みがあるので、簡単に積み立てて、運用することも可能です。この場合、信託期限は無期限のものを選ぶことは重要です。

戦略的な長期運用が目的ですから、期限があるとこれを達成することが出来ません。もちろん、無期限とはいっても、途中でお金を引き出せないわけではありません。途中解約して、現金化することができます。

また、多くの方は毎月分配金がもらえる投資信託に魅力を感じるようですが、それは「複利」の観点から考えても、ベストな選択とは思えません。分配金を再投資に回してくれるものをポートフォリオに組み込むべきです。

もちろん、運用コストも大切な要因です。コストが高いからといって、リターンも高くなることはありません!

以前にも当ブログでお伝えしておりますが(過去ブログをご覧下さいませ。)、投資信託のコストを考える際には、「購入にかかるコスト」と「運用でかかるコスト」、この2つを考える必要があります。

海外投資信託に多い、購入時に手数料のかからないノーロード型の投資信託を選ぶことも選択の一つです。日本では、このノーロード型投資信託を増やすよう、今頃になって、金融庁が積極的に指導を始めています。同様に、信託報酬(運用でかかる手数料)も長い時間の中では大きなコストです。

また、過去の運用実績を確認して、運用で使われる資金量やその増加量に注目することも大切だと思います。資金量が増え続けている、運用に回す資金が豊富な投資信託を選ぶことも方法の一つです。

投資には必ずリスクがあります。リスクがあるから投資をしないのではなく、リスクと上手に付き合うことで、資産を増やしていくことが投資の極意です!この秋に向けて、中長期的な資産形成のことを考えてみてはいかがでしょうか。

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